Works — 001

旧海同会館
T9 HAKODATE

大正九年の建物を、三層の複合施設「T9 HAKODATE」へ。

北海道函館市2026年 竣工不動産再生
夜、照明に照らされた旧海同会館の正面外観。木造三階建て、縦長の窓が三層に並ぶ

大正九年、函館の港町に建てられた木造三階建て。長く海産業の拠点として使われ、 この街の発展を支えてきた建物です。いまは「T9 HAKODATE」として、新しい時代を迎えています。

空き家から、はじまった

この建物は、空き家になっていました。それを合同会社シルバークリークパートナーズ様が購入され、利活用の不動産企画のご依頼をいただいたところから、プロジェクトがはじまります。2025年1月のことでした。

「地域の活性化になる不動産企画をしたい」。それが、オーナーのご要望でした。私たちが担当したのは、各フロアの活用方法、事業収支、そして資金調達の支援です。設計でも施工でもなく、この建物をどう使えば事業として成り立つのかを組み立てるところが、私たちの持ち場になります。

昼、青空を背景にした旧海同会館の正面外観。緑青色の屋根と煉瓦の煙突 夜のエントランス。アーチ状のステンドグラスと木製の扉、その奥に階段が見える
緑青の屋根、煉瓦の煙突、アーチにはめられたステンドグラス。外観の意匠は、そのまま受け継がれている。

三つの用途を、重ねる

1階にテナント、2階に宿泊施設、3階にラウンジ。三つの用途を重ねたのは、平日と週末、昼と夜、それぞれの時間に人が居られる場所にするためです。用途がひとつだけの建物は、その用途が止まった瞬間に、また空きます。

これまで海産業の拠点として港町函館の発展を支えてきた建物を、いまの時代に合わせてどう活用するか。その来歴を踏まえたうえで、企画をご提案しました。

2階の階段ホール。深い青のカーペット、木の手すり、正面の窓に円形のステンドグラス
2階、階段ホール。正面のステンドグラスと乳白のガラス照明は、建てられた当時の意匠を引き継いでいる。

竣工、そしていま

観光庁の令和7年度「歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業」に採択され、2026年3月「T9 HAKODATE」として竣工しました。3階のラウンジは現在リニューアル中で、完成を待っているところです。

写真:株式会社エイトデザイン ウェブサイトより引用(設計デザイン担当)

プロジェクト概要

施設名T9 HAKODATE
所在地北海道函館市
用途複合施設(1F テナント / 2F 宿泊施設 / 3F ラウンジ)
建物木造3階建 / 大正9年築(函館市景観形成指定建築物)
竣工2026年3月(企画着手 2025年1月)
事業スキーム不動産会社による取得・運営
観光庁 令和7年度「歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業」採択
当社の役割事業計画策定、資金調達支援
設計・施工株式会社エイトデザイン/Iori Design